【ボードゲームレビュー】ラクラク大統領になる方法 (原題CopyCat)
アグリコラとドミニオンのイイトコ取りをしたというフリードマンフリーゼによるデザインのボードゲーム。

ワーカー(選挙運動員)を使ってアクションスペース(お役所スペース)でアクション、ラウンドが進むごとにアクションスペースが増える…。完全にアグリコラです。

7枚のお金カードと3枚の勝利点カードからなる初期デッキをお金でカードを購入してデッキを強くしていく…。完全にドミニオンです。

パクリゲーか、というとそうではなくて、この二つとは決定的に異なる部分がある。
それはアグリコラとドミニオンに共通する膨大な量の特殊効果カードが存在しないこと。
ほんの一部に特殊効果カードはあるが、それらも含め全て効果はアイコン化されていて一度覚えてしまえば言語依存はない。

手番順を毎回セリで決めて席順による不利をなくす配慮とか、効果を倍にする効果するダイナミックさがすげー好み。

カードやボードのアートワークはすげえゆるくてそれもまた良い。
写真にある「同僚とサウナ」というカードで2ドローできる。サウナとドローにいったい何の因果関係があるのだろうか・・・。

世間的にはやや不評らしいんだけど、マニア向け作品の割にアグリコラとかドミニオンに訓練されたヘビーユーザーにはすこし物足りないのかもしれない。
とはいえワーカープレイスメントの入門ゲームとしてすごく良いゲームだと思うし、テキスト満載ゲーとは違うワーカープレイスメントとしての面白さが引き立ってていい。
ストーンエイジと似てるかなーと感じた。ストーンエイジよりも難しくないと思うけど。
デッキ構築ゲーとしてはシンプル過ぎるかも。

シンプルにできてるので、システムがどうこう言うヘビーユーザーじゃなくてむしろ普段はボードゲームなんかしないような人にオススメしやすいかも。


デザインダイアリー:『コピーキャット』、あるいはいかにして壊れたゲームをデザインするか | I was game
http://iwasgame.sakura.ne.jp/archives/1514

アークライト紹介ページ
http://www.arclight.co.jp/ag/agbg/agbg.php?code=LG-0066

たまにはギャザ以外の話も。

浅草で開催された、ボードゲーム、カードゲーム、TRPG等の卓上ゲーム全般のアナログゲームイベントに行って来ました。

会場についたらとりあえずお目当ての
『INKLUDE(2人対戦用デッキ構築型ゲーム)』を友人の分を含めて確保。
これはイラストも半端じゃなくカッコイイしゲームも面白いのでMTGプレイヤーにもオススメ。システムも二人対戦に特化しているので他にない味があってよい。
ただ、クオリティーからは想像できませんが一応同人作品なのでイエサブとかでは流通しないかも。

そのあといくつかゲームを試遊。
藪の中、サルヤマ、COMPANY、ブリッジなどを試遊。

『COMPANY』もまたドミニオンクローンのデッキ構築型ゲームで、企業の経営をテーマにしたゲームでした。カードに加えて、変動相場のシステムが組み込まれていて、どのボードゲームでも変動相場が内蔵されてるゲームはたいてい面白い、というほどこの手のは好きなんですが、予算の都合でパス。いまいちドミニオンを抜けきれてない感じがしたというか…、負債(マイナス点になるお金)とか面白い点は色々他にもあったんだけども…。ちょっとやっただけなのでもっとやれば全然違うゲームになってくるのかもしれないけれども。
ドミニオンクローンで今後もっと発展するとしたら確かにボード要素を付け足していくというのはよい方向だと思うのだけど、同時にドミニオンから何を切り捨てるのかも考えなくてはいけない気がする。
とはいえ、アークライトとかが出してるドミニオンクローンよりは断然面白い!本当にお金さえあれば欲しかった!ただ今回は掘り出し物が多すぎた。

中古のゲームでルーンバウンドとロストシティボードゲームをゲット!これはデカイ!
両方共お店ではほとんど置いてないものなので見つけたときは小躍りしたw
これが想定してなかった出費だったために同人用の予算が削られました。

街コロというダイスゲームが欲しかったんだけど、いつの間にか完売していて買えず。
ダイスゲームが欲しいなーと探していたら、なんとシティープランのダイスゲームが出ているじゃないか!と思って衝動買い。ついでに隣で売っていた『TRAINS』も衝動買い。

ただこの衝動買いが本日一番の正解だった。

まずダイスゲーム。『City Vision』(HammerWorks)。
これは同じサークルさんが昔作ったCityPlanというゲームがうちのサークルで長いこと遊ばれていて、完全にサークル買いだったのですが、これは当たり。
ダイスの出目の運不運をサッパリとした味わいで楽しめる軽い良ゲーでした。

その次がすごい。
『TRAINS』(OKAZU brand)
鉄道会社経営をテーマとしたデッキ構築型ゲーム。
上でドミニオンクローンに関して文句をつけたばかりだけど、このドミニオンクローンはまさに俺が求めてたヤツ!という感じがした。
デッキ構築でデッキを回しつつ、ボード上に線路や駅を置いていくというのがたまらん!
完全に取り去られているわけではないものの、いわゆる属州買い集めて終了、カードサプライを枯らせて早期終了みたいな部分がデザイン的に遠ざけられているのが良いと思った。これによってボード上での戦いの重要性がましている。
またアクション数の制限がないのも非常にチャレンジングで面白いと思う。
ドミニオンではアクション数の制限があるからこそただのドローカードだけではデッキがまわらないが、TRAINSではドローはただ強効果にすぎない。
ただその分ドローカードはしっかりコストが重くなっていて、カードとしてつよすぎることはなさそう。
これによってアクションカードがデッキ内に増えすぎてデッキが回らないみたいなドミニオンでミソになっている部分はなくなっているのだけど、そんな要素はこのゲームに必要ないのだと思う。ボードの上のことを考えるだけでも大変だし、なによりこれは鉄道のゲームであってあんまりデッキばかりに気が行く形ではテーマが意味なくなってしまうのだろう。



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